帽子屋 POPE ポープ 神戸の洗練された帽子専門店 ハット ハンチング 等が得意な帽子のデザイナーブランド KOJI YAMANISHI|

PANAMA HAT

image 由来

パナマハットは南米エクアドルで生まれた天然の素材を使用したハットです。
由来は諸説ありますが、18世紀頃パナマ運河近郊に入植した欧州を中心とした他国民達が赤道直下の激しい日差しから身を守る為に作られたとされています。
現地エクアドルには古来から天然の素材であるトキーヤ(トキヤ草)を使用した三角傘の様な被り物が存在し、その機能性に着した入植者達はトキーヤを使用し自国の帽子であるハットの木型に落とし込み生まれたのがパナマハットです。

名称であるパナマとは国のパナマではなくパナマ運河近郊で生まれ、パナマ運河を使い貿易品として世界に浸透していった経緯から付けられたとされてます。
image 特長

パナマハットの世界で最も愛される夏の帽子として今も世界中で愛用されています。では何故そこまで愛されるのか、それはとても機能的だからです。天然の素材であるパナマハットは何よりも軽いのが特徴になります。
ハットには様々な素材が使用されます、特に近年では技術の進歩もあり多彩な繊維や生地でハットは作られています。
しかし生地を使用する物に比べても軽く、夏の暑い時期に被ることに対するストレスが少ないのが愛される理由の一つです。

ただ軽いだけではありません。
涼しいのが最大の特徴です。
編み込みには細かな隙間があり風も抜けますが日差しは殆ど通しません。
また天然の草ゆえに湿気や蒸れを吸ってくれることにより、帽子と頭の間の空間に生まれる湿度を抑えてくれます。

そして美しい。
編目の細さによりランク分けされますが、編の美しさがやはり人気の秘訣でしょう。
肌触りもスムーズで使用することで日焼け色あせはしますが、味が出てきて何とも言えない風合いが出てきます。
人工的に作る事の出来ない風合いは所有者と帽子との絆であり思い出として残っていきます。職人の手で手編みで編まれ、形になり、遠い国エクアドルより海を渡って貴方の手元に届く。
そして一緒に時を過ごす事で人の人生の様に味が出るパナマハットが世界中で愛されるのは必然なのでしょう。
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KOJI YAMANISHI氏とパナマハットの出会い

世界中を旅するデザイナー KOJI YAMANISHI氏。
勿論パナマハットの存在は以前から知っていました。
本場で最高のパナマを作りたい!
その思いを胸に南米のエクアドルに飛びました。
現在パナマハットはエクアドルの国としても力を入れている貿易の一つです。
数ある生産地を周り、パナマハットの原型を編む編み込み職人達と出会えました。
彼らは独自にユニークな編み方を持っていて、自らの足で職人と話をしに行く事で始めて知る事の出来る色々な情報が沢山有ったのです。
それら技術は決して機械では行う事の出来ないオンリーワンの技術で各編み込み職人のグループ毎に違っていて無限の可能性を感じました。

ここに行きつくまでの様々想いや経験をインスピレーションの糧とし、発想という形で職人と共鳴し生まれる作品は他では見る事の出来ない芸術性を持ったKOJI YAMANISHIならではのパナマハットコレクションになります。

パナマハットができるまで

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    一つ一つ手編みで編んでいきます

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    編み終えたパナマハット、
    ここから成型工程に入ります

パナマハットができあがるまでに様々の工程があります。

天然素材のトキーヤを栽培する事から始まります。
比較的標高の高い山岳地帯で大切に栽培されたトキーヤの内側の柔らかい部分を使用します。
(補足:トキーヤはエクアドル原産の扇状にに開いた葉を持つ植物)

取り出し柔らかいトキーヤの葉を細く裂き、大釜などで茹でます。
この茹でる工程を行う事で、トキーヤの柔らさや耐水性が生まれます。
茹でたトキーヤは水分をしっかり含みますのでとても重量があり、過酷な重労働です。
職人の魂を感じますね!

茹でたトキーヤは次に乾燥の工程に入ります。
乾燥は全て自然環境で行います。
天然由来の素材を天然の力のみで加工していきます。

ここからは作品によって工程が変わりますが、王道の単色パナマの工程で進めます。
適度な乾燥を終えたトキーヤを編み込み職人が1点1点丹精を込めて編み込みます。
どうしても均等な幅にできない天然素材のトキーヤは機械などでは編むことはできませんので手作業になります。
スタンダートと言われる一番網目の荒いグレードでも1週間は掛かり、最高級グレードのスーパーフィーノだと年単位の時間が掛かる物もあります。
また職人の技術によっても仕上がりの差があり一点一点個性を持った仕上がりになります。

編み終えたパナマハットは染色もしくは脱色の工程に入ります。
染色の色により掛かる時間に差はありますが3~7日ほど漬け込みます。
(作品によっては編み込む前に染色を行う先染めもあります)

染色の工程は最後に乾燥の作業が入ります。
程よく乾燥を済ませてパナマは次に成型の工程に入ります。成型作業はそれぞれの木型に合わせて行います。
実はこの作業がとても曲者で、天然素材ゆえに個体差があるパナマハットは型の付き方にも個性が出ます。
素直な子、ひねくれた子、人と同じですね!
職人は一点一点個性を確認しながら手作業で微調整を行いながら成型していきます。最後に帯や内側の生地部分などを取り付け完成となります。

全ての工程に関わる職人たちの想いの結晶が出来上がるのです。
近年、この重労働ゆえに職人も減少しつつあるエクアドルの伝統工芸の技術を大事に守っていきたいKOJI YAMANISHI氏の想いも詰め込まれています。そして完成した作品たちは海を渡り日本へ到着します。

被る人に至福の楽しみを、そして被ることで一つの文化を支え守っていく。
これがKOJI YAMANISHIのパナマハットです。

職人達との取り組みに関する特設ページはこちらから
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パナマハットは洗えますか?
パナマハットは洗えません。
精密に言うと水に決して弱くはありませんが水に濡れる事で成型したシェイプが取れてしまします。
お手入れ方法は下記の様に行っていただく事で綺麗に長持ちさせれます。

・内側の生地の部分、外側の帯の部分は固く絞ったおしぼり等で拭きます
小まめに行う事で綺麗な状態を維持しやすいです
パナマハットは折りたためますか?
折りたためるパナマハットもあります。
繊維を細く裂き編み込んだハイグレードのスーパーフィーノは折りたたみとなります。
ですが現在世界的にも主流のスタンダードグレードは折りたためません。
その分染色や編み込みの段階で特殊な色、柄を表現出来るのはスタンダードならではの事ですのでそれぞれの個性を楽しんで頂きたいです。
パナマハットはどれぐらい使えますか?
難しい質問ですが、個人差がありますので平均的な内容です。

使用頻度、用途で変わりますが平均3~5年はお使い頂けます。
使用にあたり日焼けや色あせといった変化も出ますが一点一点個性が出ます。
また人工的に表現の出来ない天然由来の変化は独自の風合いを出してくれますので、長い目でお楽しみいただけます。

取扱にあたりハット持つ際に、ツバ(横の部分)を持つように癖付けて頂く事で、破損及び変形がしにくくなります。

あくまで目安ですので長くお使いになられている方だと生涯使用されている場合もあります。

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